恋愛スイーツ
「なな顔真っ赤。可愛い」
聞き慣れないセリフに、さらに照れてしまい
顔がまた赤くなった気がした。
「……ばかぁ」
そして、真っ赤なあたしは、それしか言うことが
できなかった。
「あ、明日さ、一緒に部活行かない?風早先輩、待ってるし」
「風早先輩?同じ学校なの?!」
あたしがびっくりして言うと
「うん。で、ななをマネにしたがってるのも、風早先輩」
「そーだったんだ。なんか嬉しいな〜!
あたしのこと覚えてくれてたなんて」
風早先輩は、みんなに優しかったし、あたしみたいに
影の薄いマネのことなんて
忘れてるかと思ったのに……
ちゃんと覚えてくれてたんだあ……
やっぱりすごいな
風早先輩は……。
「で、行くだろ?明日の放課後」
「あ、う……あ!?」
「なっ、なんだよ。変な声出して」
「あたし、葉月ともう約束しちゃったの」
「葉月?ああ…永倉ね。
じゃあ仕方ないな
……あさってならいい?」
「うん、大丈夫」
って……ん?
なんで奏が葉月のこと
知ってるのー?!