恋愛スイーツ
「なな〜早くしろよ、靴履くの遅すぎ!!」
俺は自転車のサドルに
座りながらななに言う
「だってえ〜……奏がパン……」
少し涙目になりながら言うなな、
そんなことで目を潤ませなくてもいいのに…
でもそういうとこが
昔から可愛くて、好きだったりするから
何も言わなかったりする
「はいはい、ごめんな」
気持ちをこめずに、棒読みで言う
「もーう!!気持ちがこもってない!
罰として学校まで
奏が運転してよね!」
と言うが
「いつも俺が運転してるだろ…
ったく行くぞ、後ろ乗って」
「は〜い」
そう言って、うしろに横乗りをし
俺の腰に腕をぎゅっと
まわしてきた
「しっかりつかまってろよ、落ちんなよ」
「ばか〜っ落ちない!」
そして俺は自転車を
こぎはじめた