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奏也side
「うわあ〜すげー疲れたー!!」
部室に入っていきなり
大声で言う雄大
初めてこいつがサッカーをしているところを見たけど
かなりうまかった
「おまえさー、中学で部活やってなかったとか
うそだろ??」
この前、こいつはそう言っていた
でも、あの動きはサッカーをずっとやってる奴のものだった
パスして欲しいところに、パスをしてくれたり
いて欲しいところにいてくれる
絶対部活やってなかったとか嘘だ
「えー??俺、本当に部活やってなかったって
帰宅部だよ〜♪
あ、でも地元のサッカークラブには入ってたけど」
と笑顔で言う雄大
やっぱサッカーは
やってんじゃねーか
「それを言えよ
うますぎて、びっくりした」
と俺が言うと
「サンキュー♪
でも奏也もうまいよな、イケメンでサッカーもできるとか
本当完璧だな〜おまえ
可愛い彼女もいてさ」
と俺の肩に手をまわして言ってくる
「暑いから、はなれろって」
そう言って、雄大の手を振り払う