先輩と二人だけのあまい時間
『だから、つきあってください。先輩。』



「ありがとう。」



チョコレートブラウンの瞳から涙が零れる。
私は、逆に笑ってしまう。



『その返事じゃ、どっちか分かんないですよ。』




おでこを離して、くすくすと笑う。
先輩は、私の頬を両手で挟んだ。



「俺と、つきあってください。」



先輩はそう言って笑った。



『はい、よろしくお願いします。』





私の片思いは知らぬ間に両思いになってた。





一時の夢に。



一時の悲しみ。





次に訪れるのは永遠の──。
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