Reality~偽りの歌姫~《完》
「このままジュリアと付き合ってることにしておいてくれない?」

それまで途切れ途切れに話していたが……

今度は、はっきりした口調だった。



「ジュリアとですか……」

男遊びが激しいジュリア

いろんな男をとっかえひっかえしているような写真が載るよりは、特定の相手との真剣交際をアピールしたほうがいいと考えたのだろうか。



「いっそのこと……ジュリアと本当に付き合ってもらっても構わないわよ」

何か言いたげな視線を俺に向け、含み笑いする女社長。
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