Reality~偽りの歌姫~《完》
「あなたのことだから……
付き合ってる人がいたとしても、上手くやってくれるでしょうけど」

柔らかな表情だが、言葉も笑顔もどこかトゲがある。



「まあ、いいわ。とりあえず、ジュリアと付き合ってることにしといてちょうだい」

結局、最後は命令口調だ。

「……わかりました」



仕方なく頭を下げ、 社長室を出ようと扉に手をかけた時……



「遼、麗は上手くやってる?」

社長の問いかけに足を止めた。
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