Reality~偽りの歌姫~《完》
「あれは、桜井の奴が……」

麗は、俺の言葉を(さえぎ)った。

「お前は、社長の命令なら誰とでもキスするのかよ?」

サングラスを取り去った麗の目には、怒りが現れている。



「違う。ジュリアが無理やりしてきただけだ」



「ジュリアと付き合ってるのは本当なんだろ?どうして俺にまで嘘つくんだよ」
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