Reality~偽りの歌姫~《完》
ー翌朝

寮を出ようとした時、麗と鉢合わせた。



「麗、昨日はごめんな」

サングラスをかけ、帽子を深くかぶった麗。



「別に……気にしてない」

それだけ答えると、麗は俺の前を通り過ぎていく。



いつもと変わらない様子に見えたが、一つだけ気になることがあった。
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