Reality~偽りの歌姫~《完》
「麗、まだ怒ってるのか?」

全ての仕事を終えて寮に戻るまで、麗と二人きりで話ができるチャンスはなかった。

サングラスをかけたまま、足早に寮の廊下を歩く麗を追いかける。



「怒ってないって言ってるだろ」

麗は立ち止まることなく、無表情で答えた。



「今日は……どうしてサングラスを外さなかった?」
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