Reality~偽りの歌姫~《完》
「お前がサングラスをかけるのには理由がある……違うか?」

俺の追求を避けて、自分の部屋に入ろうとする麗。



「サングラスをかけるのに理由なんかいるのかよ」

麗はうつむいたまま答えた。

サングラスではっきり表情が見えないが、その声には力がなかった。

やはり、まだ昨日のことを気にしているのだろうか。



「麗、昨日のことだが……」
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