Reality~偽りの歌姫~《完》
「遼、俺は……」

それだけ言うと、麗は口を片手で押さえてうつむいた。

自分の感情を抑えるように黙り込んでしまった。



「麗、どうした……?」

麗のサングラスにゆっくりと手を伸ばした。



「遼、何する……?」

麗の制止を無視して、無理やりサングラスを外す。

驚いて見上げた麗の目からは、涙がこぼれていた。
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