Reality~偽りの歌姫~《完》
「失礼します」

入ってきたのは、入社3年目のホープ……(たちばな)だ。

橘は人当たりの良さからか、かなり社長に気に入られている。

うちの社員には若い男が少ないから、細かい仕事を回されているだけかもしれないが……

数多くの新人を一人で受け持ち、将来を期待されているマネージャーだ。



「すみません。新人の(まい)を紹介させていただきます」

橘の後ろから、小さな女の子が出てきた。
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