Reality~偽りの歌姫~《完》
「母親ならわかるんじゃないのか?」

「時期的に二、三人にはしぼれるんだけどね……私にもわかんないんだ」

念入りに手入れされた自分の爪をいじりながら話すジュリア。



「どうせみんな…本気で私と付き合ってるわけじゃないんだろうし……
言ってみても、逃げられるだけじゃん」

そう言って、ジュリアは爪を噛んだ。
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