Reality~偽りの歌姫~《完》
「遼……!?」

麗は慌てて手をひいた。



麗が逃れられないように、(さら)に強く握りしめる。

「お前……男にしては細すぎないか?」



「何言ってんだよ……!!」

必死で振りほどこうとする麗。



「遼、離せ……!!」

向こうは本気で抵抗してるようだが、それほど強い力とは思えない。



麗の両手をとると、そのまま床に押し倒した。
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