Reality~偽りの歌姫~《完》
俺がジュリアのマンションに着いた時には、既にマネージャーが到着していた。

青ざめた顔のマネージャーと二人で、ジュリアの部屋へ向かう。



マネージャーは合い鍵を用意していたが、その鍵を使う必要はなかった。

ジュリアがいるはずの部屋には鍵がかけられておらず、あっさりドアが開いた。



真っ暗で、物音一つしない部屋。



不気味なまでに静まり返っている部屋を見て、最悪の状況が頭をよぎった。
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