Reality~偽りの歌姫~《完》
答えはこれで充分だ。

俺は麗の手を離して、彼女を抱き起こそうとした。

「ごめん……大丈夫か?」



「俺に触るな……!!」

俺の手を振りはらう麗。

床の上に倒れ込んだまま、両手で顔をおおっている。



麗の肩は、まだ小刻みに震えていた。
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