Reality~偽りの歌姫~《完》
「大丈夫だから……」

小さくつぶやき、背を向ける麗。



「その様子じゃ何もないわけないだろ」

俺がのぞきこもうとすると、麗は顔を上げた。



「何でもないって言ってるだろ……!」

麗の目からは、涙が溢れ出していた。
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