Reality~偽りの歌姫~《完》
外は雨だった。

激しい雨のなか、俺の後をついてくる舞とともに早足で歩く。

思いつく場所は全てあたってみたが、あいつの姿は見つからない。

既に日が暮れようとしている。

俺達は、一旦寮に戻ってみることにした。



寮の隣にある公園を通り抜けようとした時、ようやく探していた人物の姿を見つけた。



「麗さん……!」

舞は傘を持って駆け寄った。
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