Reality~偽りの歌姫~《完》
「お前……重大なこと一人で決めやがって。
俺は、絶対にお前を辞めさせたりしないから」

倒れそうになった麗の肩を両手で支えた。

麗の体は、すっかり冷え切っている。

こいつは、どんな想いでここにいたのだろう。



少しでも温めようと傘の中に入れ、麗の体を抱き寄せた。
< 228 / 271 >

この作品をシェア

pagetop