Reality~偽りの歌姫~《完》
一言も話さず、うつむいたまま……

俺に抱きかかえられるようにして歩く麗。



寮に入ると、俺達の後ろを歩く舞のほうに振り返った。

この子も、麗のことを心配してくれているのだろうか。



「後は大丈夫だから。ありがとう」



舞が小さくうなづいたのを確認すると、麗を連れて部屋に入った。
< 229 / 271 >

この作品をシェア

pagetop