Reality~偽りの歌姫~《完》
呆然と立ちつくしている麗を抱き上げ、寝室へと移動する。



「遼、降ろして……」

麗は両手で胸を隠し、不安そうに俺を見上げた。



「大丈夫だから」

麗をベッドに降ろすと、もう一度優しくキスをした。

麗は目を閉じて、遠慮がちに俺の背中に手を回した。



俺の指先が触れた瞬間、麗は声を上げた。

「遼……!!」
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