Reality~偽りの歌姫~《完》
「俺とじゃ嫌か……?」

麗の目をまっすぐ見て問い詰める。



「そういう意味じゃないけど……」

麗は目をそらし、恥ずかしそうに答えた。



「俺のことが好きなら抵抗するな……」

「そんな……」

麗の両手を軽く押さえて、首筋にキスをした。



「それとも、俺のこと嫌いなのか?」

その言葉に麗は答えず、静かに目を閉じた。
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