Reality~偽りの歌姫~《完》
部屋を出た時、小さな女の子が歩いてくるのが見えた。

昨日、一緒に麗を探し回ってくれた舞。

俺達二人の姿を確認すると、なぜか気まずそうに目をそらした。



「おはよ」

「おはようございます……」

俺から声をかけると、少し焦った様子で笑顔を作る舞。



「おはよ」

麗もその子の存在に気がつくと、照れくさそうに笑った。



この二人は、どこか通じるものがあるのだろうか。
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