Reality~偽りの歌姫~《完》
「失礼します」

俺の後に続いて、麗と舞も社長室に入る。



「珍しいわね。三人もそろって」

このタイミングで、なぜ俺達が押しかけてきたのか

優秀な女社長なら、聞かなくてもわかっているはずだ。

しらじらしくそう言い、手元の書類から俺達のほうへ視線を移した。



「桜井社長、お話があります」

俺はこみ上げる怒りを抑え、社長の机に歩み寄った。
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