Reality~偽りの歌姫~《完》
あの女、俺の最大の弱点をついたつもりかもしれないが……

脅しともとれるセリフと、嫌味な笑いがどうしても許せなかった。



こんな人間の言いなりになってきた自分に対しても腹が立つ。

この女、自分が社長だからといっていい気になりすぎだ。



俺は怒りをこめて、社長の机に手をついた。

「……だいたいこんな馬鹿げた話思いついたのはどこのどいつだ?
あんたのせいで麗がどれだけ苦労してきたと思ってんだよ」
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