Reality~偽りの歌姫~《完》
「名案と言ってほしいわね。
おかげでStreamは有名になれた……それでいいじゃない」

桜井は、冷ややかに言い放った。

人間の感情を無視したビジネスライクなやり方は、もううんざりだ。



頭に血が上った俺は、社長の胸ぐらにつかみかかろうとした。

「あんたは金もうけのことしか頭にないだろ」




「遼、やめろ……!!」

「遼さん!」

麗と舞の声が、ほぼ同時に聞こえた。
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