Reality~偽りの歌姫~《完》
「麗さんだけを切り捨てるような真似はやめて下さい」
舞は社長のほうに向き直ると、はっきりとした口調で言った。
「舞、あなたもずいぶんえらくなったものね。
誰のせいで、こんな記事を載せるハメになったのか忘れたのかしら?」
桜井社長は呆れた様子で、舞を見下ろしている。
「忘れてなんかいません」
舞は、まっすぐ桜井に視線を向けた。
「麗さんが辞めるくらいなら……私をクビにして下さい」
舞は社長のほうに向き直ると、はっきりとした口調で言った。
「舞、あなたもずいぶんえらくなったものね。
誰のせいで、こんな記事を載せるハメになったのか忘れたのかしら?」
桜井社長は呆れた様子で、舞を見下ろしている。
「忘れてなんかいません」
舞は、まっすぐ桜井に視線を向けた。
「麗さんが辞めるくらいなら……私をクビにして下さい」