Reality~偽りの歌姫~《完》
「あなたも馬鹿な子ね」

桜井は、声を立てて笑った。



「少しは自分の立場をわきまえなさい」

強く言い放ち、舞をにらみつける女社長。



「この中で賢いのは、麗ちゃんだけね」

桜井は眼鏡をかけ直し、麗の前へ歩み寄った。



「麗、あなたはどうしたいの?」

麗の前で腕組みをして、鋭い視線を向ける。



「ファンの前で真実を語る勇気はあるのかしら?」
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