Reality~偽りの歌姫~《完》
麗は言葉を返すことができず、唇をかみしめている。

俺は、麗の隣に並んだ。

「Streamの名前くらい傷ついてしまえばいい。
どうして麗だけが犠牲にならないといけないんだ」

まっすぐ女社長を見据え、はっきりと言った。

「俺達は四人がそろわないと、Streamじゃない」



「相当、自分に自信があるようね。
このスキャンダルを乗り越える力がStreamにあると言えるの?」

桜井は、俺達を馬鹿にしたような冷たい視線を送っていた。
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