Reality~偽りの歌姫~《完》
「無理なものは無理だし……」

麗は、小さな声でしか話さなくなってしまった。

こういう表情を見ていると、可愛いらしいと思ってしまう。



「お前は……自分の結婚式の時もドレス着ないのか?」

すっかり困った様子の麗。

少しいじめ過ぎたのだろうか。

麗の頬にキスをして、そっと抱きしめた。
< 264 / 271 >

この作品をシェア

pagetop