Reality~偽りの歌姫~《完》
会場は、渋谷の特設ステージ。

普段は駐車場として使われている場所だ。

人通りの多いところだが、どれぐらいの観客が集まるだろうか。



到着すると、和樹はまっさきに車を降りてステージに近づいた。

「すっごい!思ってたより大きいじゃん」

「俺達も芸能人って感じだね」

琢磨もステージに向かって歩き始める。



麗だけは、無言でステージを見つめていた。
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