Reality~偽りの歌姫~《完》
「遼って、最近ちょっと冷たくなった」

ジュリアは猫なで声で、俺の背中にすり寄ってくる。



「そんなことないだろ」

「全然かまってくれないじゃん……」

俺の首に手を回しながら、豊かな胸を背中に押しつけてくる。



「今だって、かまってやってるだろ」

ジュリアの腕をつかんで引きはがし、俺の隣に座らせた。
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