Reality~偽りの歌姫~《完》
「ちょっと……私の話聞いてる?」

隣を見ると、すっかりジュリアはふくれている。

「聞いてるよ……」



「遼は……私に興味なくなったの?」

ジュリアは俺の腕に自分の腕を絡ませた。

ジュリアに質問ぜめにされると、頭が痛くなりそうだ。



「そんなことはない」

その場しのぎでも、ジュリアが期待している答えを言うしかない。
< 63 / 271 >

この作品をシェア

pagetop