Reality~偽りの歌姫~《完》
「ジュリ……もうよせ。
部屋まで送るから」

俺はジュリアの体を引き離した。



「やだ!今日は帰らないもん」

左手のリストバンドを外すジュリア。



「ねぇ、遼。ここに遼の名前刻んだら……私が本気だってわかってくれる?」

ジュリアは立ち上がると、棚に置かれていたカッターを手にとった。
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