Reality~偽りの歌姫~《完》
ジュリアは目を閉じ、俺の背中に手を回した。

俺が今、本当に欲しいと思ってるのは、この女なんだろうか。



動きが止まった俺を不思議そうに見上げるジュリア。

ジュリアは自分からブラウスのボタンを一つずつ外していく。

そこには、成熟した女の体がある。

この姿を見て、魅力的だと思わない男はいないだろう。



だが……

俺が今、心に想うのはこいつじゃない。
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