Reality~偽りの歌姫~《完》
普段は男に触れられるのを極端に嫌う麗

今日は、相当酔っているのだろうか。

俺に抱きかかえられるような体勢になっても離れようとしない。



麗は、俺の胸に頭をつけた。

「遼の馬鹿やろう……」

俺の胸に寄りかかり、小さくつぶやく麗。

うつむいた麗の姿は、頼りなく見えてしまう。
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