Reality~偽りの歌姫~《完》
「全部公にすればいいじゃない……
カメラの前で……私と付き合ってるって言ってよ」

涙で言葉が途切れるジュリア。

手の甲で涙をぬぐい、唇をかみしめた。



一歩間違えばストーカーだが、ジュリアが俺に一途なのはよくわかっている。



「ジュリ、わかったから……」

うつむくジュリアの肩を抱き寄せ、そっと頭に手を乗せた。



その時……

遠くで何か光った気がした。
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