もののけ姫に愛されて。。―番外編―
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その、悠斗の陰ながら?…の協力もあって…か。。

美結は、律と会う機会を何度か…セッティングして貰っていた…

が。。

「なんか…、あたし、避けられてるかも~?」

と、その年の2月…

教室の窓際に、両肘をつきながら…窓の外を眺めている美結…

そんな美結に、瑠奈は、ため息混じりに…

「アンタ、好き好きオーラ全開だし、好きなの、ダダ漏れだもん…」

「っえ? そうなの?」

その、瑠奈の言葉に…美結は、パッと瑠奈の方を見つめる。

瑠奈は、窓のサッシに背を預け…スムージーのパックを飲んでいる…美結のその台詞に瑠奈は、頭を抱えながら…

「も~、とっくにバレてると思うよ。佐伯にセッティングしてもらってる時点でバレバレよ?」

そぅ、呆れながら言った瑠奈の言葉に…、美結は力なく…【そぅなのかな~?】と、力なく呟いた…。。その次の瞬間…

パッと、その場に座り込む…

そんな美結の様子に、意味が分からない瑠奈は…

「アンタ、なに、やってんの?」

と、急に座りこんだ美結に、瑠奈は話しかけ…。。美結は、窓の外を指さす…

「西園寺くん、いま、目が合った!」

そぅ、美結が指さした方向…を、瑠奈が視線を向ける…と…

登校し、校舎に向かう律の姿があり…、こちらを見上げていた…

瑠奈は、またもや…深いため息をついた…

「アンタ、バカなの? 手を振って、挨拶でもすればいいじゃない? なに、その避け方…」

「だって、いきなりで…びっくり!する~…」

またもや、瑠奈はため息をついた…

「思うに…、アンタのことが嫌いなら…もっと、あからさまに…向こうが避けるんじゃない?
ほら、前に凄い振り方された人、いたじゃない?」

「う~ん。。そうかなぁ~?」

「そんなんじゃ、告るのはまだまだ先ね…っ!
でも、このままでいいわけないでしょ? 告るなら、告る!ではっきりしたら? 来週、バレンタインだし。告るのなら、チャンスじゃない?」

「瑠奈ちゃ~ん。そんなカンタンにっ!」

「簡単じゃないのは分かる! 相手が、あの西園寺くんだもん!
でも。そんなこと言ってたら…アンタ、見ているだけで…いつの間にか、相手に彼女出来るか…卒業しちゃうわよ? いいの?それで?」

瑠奈の言葉は、いつも的を得ている…と、美結は、ガックリと肩を落とした…

「でも……っ」
《もし、振られたら…。。もぅ、話もしてくれなくなっちゃうの…辛いな…っ》

深いため息をついた美結に、瑠奈はの方は、そんな美結の様子にため息をついた…

「もぅ、良く考えなっ!」

瑠奈は、さっさと自分の席に戻って行く…

美結は、そ…っと腰をあげる…。。そこには、律は既に、いなかった…

心なしか…、ホッと小さく息を吐いた…

「……っ」
《あたしは、一体…どうなりたいんだろう…?

このままでいたいの?

ずっと、傍にいて欲しいの?

付き合いたいの?

自分の気持ちさぇ、分からないのに…前向きになれるはずもない…》

その直後、微かに悪寒がした…小さく身震いし…クシャミまで出てしまっている始末…

「……っ」
《う~、風邪気味かな?

なんか、頭もフラフラする~っ


でも、バレンタインだからって…それに乗じて伝えるのは、違う気がする…っ》
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