もののけ姫に愛されて。。―番外編―
夜…だけでなく…、昼間でも…、急に…意識が途切れることが頻繁に起こりつつあった…
それでも…
自分に起こっている異変を、認めたくなかった…
「美結っ! あなた、いつも珈琲にも紅茶にも砂糖 2杯入れるのに…入れなくて、大丈夫になったの?」
と、美結は、母の美咲と母が買ってきたケーキを夕食後にとっていた…
その母の声に…【えっ?】と、飲んでいたアッサムティを見つめる…。。すでに、半分は飲んでいた…
口の中に、微かに…アッサムティの苦味が広がり…
急に、動悸が激しくなりそうだった…
「あれ…? 入れ忘れた…っ」
「そう、言って…今朝も、珈琲をブラックで飲んでたじゃない?
いつも、ミルクと砂糖入れるのに…」
と、美結の母親は、可笑しそうに笑っている…
冷や汗が浮かんできそうだった…
味覚が、変わってきている…という訳ではない…
が、一瞬だけ…、自分ではない誰かに入れ替わり…、その人の好みの味覚になっている…
美結は、急に…腰を上げ…洗面へと向かっていた…
蛇口をひねり…、その蛇口から水が吹き出していた…涙が浮かんだ…
「……っ」
《どうしよう…、
何が…、起こっているのか…?
分からないよ…っ》
ふ…っと、顔を上げた…その鏡には…
銀色の長い髪に、琥珀色の瞳をした女性が…こちらに向かって、映っていた…
「…っえ…っ?」
あまりの…衝撃に、後ずさりし、その場にしゃがみ込んだ…
「…っ誰…っ?」
そぅ、消え入りそうな声で、呟いた…
その女性は、美結に微笑み…
『なにを、怖がっているの?』
「…え…っ?」
頭の中に、響く声…
その声には、恐怖心は湧かなかった…
『私は、あなたの中にいる…と、言うのに。
怖がらないで大丈夫ょ。
私は、あなたの味方…』
「…【味方】?」
その、女性が…夢の中に現れていた人物だと気づくのに、時間は掛からなかった…
それでも…、恐怖心は拭えなかった…
「あたしの夢の中に、出てくるのは…あなた?」
その、美結の問いにその女性は、頷き返し…
「…【味方】って。あたしの夢の中に出てきて、眠れないのに…こんな風に味覚も変わって、ヘンな声も聞こえて…!
もぅ、イヤだ!
出ていって…っ! 出てってよ…っ!」
それだけ、言うと…急に泣き出してしまっていた…
「……っ」
《助けて、誰か…っ!
頭が…、可笑しくなりそう…っ》
それでも…
自分に起こっている異変を、認めたくなかった…
「美結っ! あなた、いつも珈琲にも紅茶にも砂糖 2杯入れるのに…入れなくて、大丈夫になったの?」
と、美結は、母の美咲と母が買ってきたケーキを夕食後にとっていた…
その母の声に…【えっ?】と、飲んでいたアッサムティを見つめる…。。すでに、半分は飲んでいた…
口の中に、微かに…アッサムティの苦味が広がり…
急に、動悸が激しくなりそうだった…
「あれ…? 入れ忘れた…っ」
「そう、言って…今朝も、珈琲をブラックで飲んでたじゃない?
いつも、ミルクと砂糖入れるのに…」
と、美結の母親は、可笑しそうに笑っている…
冷や汗が浮かんできそうだった…
味覚が、変わってきている…という訳ではない…
が、一瞬だけ…、自分ではない誰かに入れ替わり…、その人の好みの味覚になっている…
美結は、急に…腰を上げ…洗面へと向かっていた…
蛇口をひねり…、その蛇口から水が吹き出していた…涙が浮かんだ…
「……っ」
《どうしよう…、
何が…、起こっているのか…?
分からないよ…っ》
ふ…っと、顔を上げた…その鏡には…
銀色の長い髪に、琥珀色の瞳をした女性が…こちらに向かって、映っていた…
「…っえ…っ?」
あまりの…衝撃に、後ずさりし、その場にしゃがみ込んだ…
「…っ誰…っ?」
そぅ、消え入りそうな声で、呟いた…
その女性は、美結に微笑み…
『なにを、怖がっているの?』
「…え…っ?」
頭の中に、響く声…
その声には、恐怖心は湧かなかった…
『私は、あなたの中にいる…と、言うのに。
怖がらないで大丈夫ょ。
私は、あなたの味方…』
「…【味方】?」
その、女性が…夢の中に現れていた人物だと気づくのに、時間は掛からなかった…
それでも…、恐怖心は拭えなかった…
「あたしの夢の中に、出てくるのは…あなた?」
その、美結の問いにその女性は、頷き返し…
「…【味方】って。あたしの夢の中に出てきて、眠れないのに…こんな風に味覚も変わって、ヘンな声も聞こえて…!
もぅ、イヤだ!
出ていって…っ! 出てってよ…っ!」
それだけ、言うと…急に泣き出してしまっていた…
「……っ」
《助けて、誰か…っ!
頭が…、可笑しくなりそう…っ》