もののけ姫に愛されて。。―番外編―
その時に…、スカートのポケットに入れてあったスマホがLINEを知らせる通知音が聴こえた…

「……っ」

美結は、そのスカートのポケットからスマホを取り出した…。。表示させる…

律からだった…

画面に、表示させる…【明日、会えない?】と。

「……っ」
《急に…、どうしたんだろ…?》

…と、疑問符が浮かんだ。


その次の瞬間、ある不安…がよぎる…

「……っ」
《もしかしたら…、

…終わり…にしよう…とか…っ?》

そぅ…、その言葉が思い浮かんだ瞬間…、美結は首を左右に振り…。。目頭に浮かんだ涙を拭い…、口角を上げてみせる…笑顔を創る…


美結は、律への返事を送った…


。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *


その翌日。。

美結は、律と待ち合わせをしていたカフェで、律の秘密を聞かされる事になった…


その話をされた直後…――
正直なところ、複雑だった…

それは、恐怖心なのか?
律が、他の誰にも言わずにいた話をしてくれた事への、ちょっとした優越感なのか?

…分からなかった…――

が。。

「西園寺くん、すごいねっ!」

それが、1番大きな思いだった…と。。


自分の中に巣食うようになった女性の霊の正体が、分かったから…。。

律が、【傍にいる】と、言った…
その、安心感があったから…


「何かあったら、言って…」

律は、美結を自宅まで送り届け…初めて、口付けを交わした…


が。。


自室のドアを閉め、ドアに背をあずける…

「……」
《西園寺くんとキスしちゃった…っ!》

そ…っと、自分の唇に触れる…が。。

微かな違和感を感じた…

「…あれ…っ?」
《…あたし…、初めて…のはずなのに、

何か…知っていたような…っ?》


その、脳裏に…ある映像のようなモノが浮かんだ…

傷だらけの律が、自分の頬に触れ…その律と口付けを交わした…


「…あれ…?」
《あたし…、こんな記憶ない…っ

どうして…―――っ?》


自然に、溢れる涙を止められる術はなかった…



それから。。
美結の中にいる…女性の霊の存在は、日増しに美結の中を支配していった…







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