もののけ姫に愛されて。。―番外編―

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美結は、その日の放課後…。。瑠奈の部活見学に訪れていた…

体育館の出入口には、女子生徒のギャラリーがチラホラ…

美結ほ、その出入口のドアから中を覗く…と、基礎練習中の瑠奈と視線が合い、即座に笑顔で右手を振った…

瑠奈も、美結に向けて…手を振り返す…

「……っ」
《瑠奈ちゃん、かっこいい～！

同じ女なのに、なんでこんなに違うの…？》


瑠奈たち、女子バスケ部の反対側のコートでは、男子バスケ部の練習も行われていた…。。女子部同様、基礎練習が行われていた…が…

ちょうど、律が3Pラインからシュートをする所だった…

そのボールは、綺麗な放物線を描き…ゴールに吸い込まれるように入っていった…

「…あ…っ」
《西園寺くん…、

すごいっ！ あんな綺麗にシュートしちゃえるなんて…

あたし、球技…全滅だから…羨ましい…っ》


…と、美結がそぅ思った時…、足元にボールが転がってきた…

「…あ…っ」

足元に転がってきたボールを拾おうとした…。。その視線を上げると…

「ありがとう…」

その、声に…胸の鼓動が跳ね上がった…

「…あ。。」
《西園寺くんだ…！ 見てるの…、バレた…？》

目の前の律は、美結のことをじーっと見つめ…

「あ！ 昨日の…」

自分のことを、覚えていてくれていた…律に、美結の表情に笑顔が戻る…

ボールを手渡す…と、

「…ありがとう…！」

その、律の笑顔に…一瞬にして、頬が紅潮していくのが分かった…


「……っ」
《…笑ってくれた…っ！

そんなことが、こんなに嬉しいなんて…っ》

「また、犬に襲われないようにね…？」

そぅ…、ニッコリ…と、微笑みながら言った…。。美結は、即座に反応を示し…動揺が隠せない…

その、反応に…律は、鼻先で笑っている…

「…アイツ…っ。」
《なんで、余計なことを…っ！》


その日から、美結は、瑠奈の部活にかこつけて…律の部活見学に通うようになっていた…

会話を…するというワケでもない…。。挨拶をする…その程度の関係…


それでも…、それだけで…良かった…。。