もののけ姫に愛されて。。―番外編―
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「美結! どうした? 目、赤いけど…」

と、試合が始まる直前…に、席に戻ってきた美結…、その変化に瑠奈はすぐに気がついた…

泣いていたのを、悟られないように…ちゃんと確認をしてから戻ったつもりだったが…瞼が少し腫れていたので分かったようだ…

美結ほ、その目の腫れの原因…先程まで起こっていたことに対して、話そうか…迷っていたが…。。意を決して、話すことにした…

「瑠奈ちゃん、さっき…」



「う~ん、まぁ…そぅ言うのも分からなくも…ないけど。。」

と、先ほどの律と同じ高校の女子生徒の事の顛末を話した美結に、瑠奈は、律の言い分も分かる…と、言うのだ。。

納得の行かない様子の美結に…

「ん~、だってさ。西園寺くんは、その相手のことをよく知らないから…付き合えない…って、言うことじゃないの?
そういう意味じゃない? 言葉、足りないけど」

「…あ…」
《そっか、そういうことか…っ》

「よく知らない人から、いきなり告られても…。それは、自分のことを知りもしないのに告白してきて、付き合ってって…それは、自分の外見しか見ていないから…って、意味じゃない? 内面を見て欲しいって意味でしょ?
一概に、冷たい人とは言えないよね?」

そぅ、瑠奈のハッキリとした言い分に…、美結はまたもや肩を落とした…

「瑠奈ちゃん、すごいっ!」
《それに比べて…、あたしって…ほんと、お子さまみたぃ…っ》

と、意気消沈した美結に、瑠奈は首を傾げ…

「でも、モノは言いようじゃない?
彼は、相手をよく知らないから…【付き合えない】って、意味でそぅ言ったんなら…
彼に、美結のことを知ってもらえば…状況は、その子と違うんじゃない?」

そぅ、笑顔を見せながら言った瑠奈…

が、美結の表情は、相変わらず…沈んでいる…

「…ダメ…。凄いこと、言って…怒らせちゃった…」

「は? なに、言ったの?」

「相手の気持ち、考えたことあるの? とか…どんな言い方をすれば傷つくか、考えたことある?って…。。
絶対、怒ってる…」

その、美結の言葉に…瑠奈は、思わず大きなため息をひとつついていた

「まぁ~、言ってしまったモノは…っ、仕方ないよ?
謝ったら?
あ、試合、始まるみたい…」

1階のバスケットコートには、練習していたバスケ部員たちが整列し始めていた…

「あら、西園寺くんと佐伯くんも試合、出るんだ…1年なのに…」

「……っ」
《あ、さっき…西園寺くんと一緒にいた人も、出るのか…》

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