先輩ちゃんと後輩君
「花奈せんぱーい」
私のクラス、3年D組にその声が響き渡る。
「花奈〜、お呼び出しだよ〜いいねえ、ラブラブカップルは。」
私の隣で昼ご飯を食べようとしていた野村愛彩
(のむらまや)は、まるで中学生の男子の様に
大きな声で冷やかしてくる。
「もう、やめてよ愛彩。声大きいよ〜…」
「いいじゃん!あんた達が付き合ってる事みんな知ってるんだし。さあさあ、私のことなんてほって行っといで!」
そう言い放ち口を尖らせた愛彩が私の背中を押す。
私は愛彩にごめんね。と言い3年D組の教室の
扉の前まで早歩きで進む。
「じゃあ、行きますか」
優しい声で私の一歩前を歩いてくれる。
私達が向かった先は今は使われていない空き教室。
ここは私達二人の内緒の場所。
「花奈先輩、今日もかわいいですね」
お弁当を広げようとしている私にサラッとそう言い
放つ1つ都市の離れた男の子は、山凪悠斗
(やまなぎゆうと)くん。実は、2日前から、
私、桜田花奈(さくらだかな)とお付き合いを
しています!
私達の交際の流れは、少し前に遡る。
大体6ヶ月前ぐらいの委員会決めでのこと。
私はあまり目立つようなタイプではなく強いていう
と真面目な生徒。と皆からは見られているだろう。
風紀委員会はよく呼び出されたりする事が多く
皆、めんどくさいと風紀委員になるのを避けている。
体育委員、図書委員、生徒会などは決まってきてお
り、決まってないのは面倒くさい風紀委員のみ。
私達のクラスの担任野口一郎(のぐちいちろう)
は、中々決まらないので少し苛立ちを見せている。
「誰か風紀委員やる人はいないのかー?」
そう声はかけるも皆無反応。
そりゃそうだ。風紀委員会は朝のあいさつ運動とい
う朝早くに登校しなければならない決まりが
あるからだ。「やだよ、朝早くに登校なんて」
「そーだよ、そんな時間あるなら寝てたいよ」
クラスからは非難の声が上がっている。
「これ決め終わるまで帰れま10だぞお前ら」
「だったら先生の指名でいいんじゃない。」
と、クラスの女子が提案する。立候補者が居ないの
ならそうするのが妥当だろう。
でも、嫌な予感がする。。。
「じゃあ、先生が決めるぞーー。真面目な奴が
いいなあ。」とクラス全体を見回す一郎。
予感は的中。先生の焦点は私を捉えて変えようと
しなかった。「よし、桜田。お前は真面目だから
風紀委員にぴったりだ!」とガハハハと笑う。
やっぱり…。なんとなくその気はしていた。
「ついでに、桜田。おまえが風紀委員の委員長を
やれ。」 ん…?はぁ? どーしてわたしが!
ただでさえ入りたくもない風紀委員に入らされおま
けに委員長だなんて、絶対嫌!!
「先生、絶対嫌です!!」
私のクラス、3年D組にその声が響き渡る。
「花奈〜、お呼び出しだよ〜いいねえ、ラブラブカップルは。」
私の隣で昼ご飯を食べようとしていた野村愛彩
(のむらまや)は、まるで中学生の男子の様に
大きな声で冷やかしてくる。
「もう、やめてよ愛彩。声大きいよ〜…」
「いいじゃん!あんた達が付き合ってる事みんな知ってるんだし。さあさあ、私のことなんてほって行っといで!」
そう言い放ち口を尖らせた愛彩が私の背中を押す。
私は愛彩にごめんね。と言い3年D組の教室の
扉の前まで早歩きで進む。
「じゃあ、行きますか」
優しい声で私の一歩前を歩いてくれる。
私達が向かった先は今は使われていない空き教室。
ここは私達二人の内緒の場所。
「花奈先輩、今日もかわいいですね」
お弁当を広げようとしている私にサラッとそう言い
放つ1つ都市の離れた男の子は、山凪悠斗
(やまなぎゆうと)くん。実は、2日前から、
私、桜田花奈(さくらだかな)とお付き合いを
しています!
私達の交際の流れは、少し前に遡る。
大体6ヶ月前ぐらいの委員会決めでのこと。
私はあまり目立つようなタイプではなく強いていう
と真面目な生徒。と皆からは見られているだろう。
風紀委員会はよく呼び出されたりする事が多く
皆、めんどくさいと風紀委員になるのを避けている。
体育委員、図書委員、生徒会などは決まってきてお
り、決まってないのは面倒くさい風紀委員のみ。
私達のクラスの担任野口一郎(のぐちいちろう)
は、中々決まらないので少し苛立ちを見せている。
「誰か風紀委員やる人はいないのかー?」
そう声はかけるも皆無反応。
そりゃそうだ。風紀委員会は朝のあいさつ運動とい
う朝早くに登校しなければならない決まりが
あるからだ。「やだよ、朝早くに登校なんて」
「そーだよ、そんな時間あるなら寝てたいよ」
クラスからは非難の声が上がっている。
「これ決め終わるまで帰れま10だぞお前ら」
「だったら先生の指名でいいんじゃない。」
と、クラスの女子が提案する。立候補者が居ないの
ならそうするのが妥当だろう。
でも、嫌な予感がする。。。
「じゃあ、先生が決めるぞーー。真面目な奴が
いいなあ。」とクラス全体を見回す一郎。
予感は的中。先生の焦点は私を捉えて変えようと
しなかった。「よし、桜田。お前は真面目だから
風紀委員にぴったりだ!」とガハハハと笑う。
やっぱり…。なんとなくその気はしていた。
「ついでに、桜田。おまえが風紀委員の委員長を
やれ。」 ん…?はぁ? どーしてわたしが!
ただでさえ入りたくもない風紀委員に入らされおま
けに委員長だなんて、絶対嫌!!
「先生、絶対嫌です!!」