寄生虫と呪い
虫
花は早速、10人位のクラスメートに囲まれていた。
その華やかな笑顔に、惹かれている男子生徒も居る。
クラスメートに囲まれている花を横目に見ながら、
私は、本を読もうとカバンを探っていた時の事だった。
「うわっ！何これ！」
それは、廊下からの声だった。
「花、何があったんだろ？」
「なんだろう…とりあえず、行ってみよう！」
私達は、廊下へと向かった。
桜田学園の生徒が沢山集まっていた。
人混みをかき分け、覗いてみると…
紫色と黒の、針を持った芋虫のような形をした、変な虫がいた。
「何これ！気持ち悪！」
「珍しい虫かな？」
「毒有るかも、触らない方が…」
生徒が騒いでいた。
見た事のない変な虫が現れたのだから、
騒ぎになるのも無理は無い。
生徒のうち、1人が虫を潰そうとした時、虫は凄い勢いで
何処かに消えてしまった。
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