寄生虫と呪い
職員室前。
ノックをすることも忘れ、私は叫んだ
「先生!山本さんが!破裂してしまいました!」
訳が分からないといった顔で、担任の竹田先生が、
「それはどう言うことですか?」
と、聞いていた。
説明してる時間が無い。急がねば。
竹田先生を引っ張って、山本さんが破裂した廊下に走った。
そう、あの虫を最初に見かけたあの廊下に。
山本さんの遺体を見た時、竹田先生は、
「うっ!?な、なんだ…これ?」
と、驚きを隠せない様子だった。当然だ。
山本さんの頭は遠くに転がり、
お腹には虫がうじゃうじゃ湧いている。
肉片が飛び散り、赤い血が飛散している。
誰もが顔をしかめたくなるような光景だ。
「な、何があったんだ!!」
竹田先生や、生徒の人が混乱している。
生徒の中には、山本さんが破裂する現場を見た人も居た。
ショックのあまり、その場に吐く人、
山本さんの死を嘆いて泣く人、
その場が混乱していた。
騒ぎを聞きつけ、保健室の川田先生が来た。
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