大空に花束を
第一章〜手を伸ばせば〜
『私は、ダンスが好きだ』
体全身を動かして、ダイナミックな技が成功
すると嬉しくて、私にとってダンスは「生き
る理由」っと言ってもいいだろう。
特に私が好きな技は、バク転だった。
空を、いや大空を舞ったようで心が踊ってる
感覚になる。
成功するまで、時間は掛かったし、勿論辛い
思いもした。
『何故できない。』『何がいけない。』
生まれつき体が弱く、普通の人より筋力がな
い私は自分の体を呪うように憎んでた時期も
あった。
『どうして私だけなのか?』
夜な夜な寝床に入ると、いつもその事ばかり
思い出し涙があふれる。
一生分泣いたかのようなくらい、翌日になる
と目が赤く腫れている事もよくあった。
普通の子と同じくらい筋力があってほしかっ
た…。
願わくば叶ってほしい…。
そんなある日、暗い顔をしていた私を見た幼
馴染の木川氷空(きがわそら)が私の頬を両
手で思いっきり叩いたのだ。
体全身を動かして、ダイナミックな技が成功
すると嬉しくて、私にとってダンスは「生き
る理由」っと言ってもいいだろう。
特に私が好きな技は、バク転だった。
空を、いや大空を舞ったようで心が踊ってる
感覚になる。
成功するまで、時間は掛かったし、勿論辛い
思いもした。
『何故できない。』『何がいけない。』
生まれつき体が弱く、普通の人より筋力がな
い私は自分の体を呪うように憎んでた時期も
あった。
『どうして私だけなのか?』
夜な夜な寝床に入ると、いつもその事ばかり
思い出し涙があふれる。
一生分泣いたかのようなくらい、翌日になる
と目が赤く腫れている事もよくあった。
普通の子と同じくらい筋力があってほしかっ
た…。
願わくば叶ってほしい…。
そんなある日、暗い顔をしていた私を見た幼
馴染の木川氷空(きがわそら)が私の頬を両
手で思いっきり叩いたのだ。
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