大空に花束を
「舞華ちゃん、こんにちは。もう、氷空くん

来てるわよ!」

「こんにちは、咲耶原先生!」

そう言い靴を脱ぎ、ロッカーに入れると私と

氷空の靴以外2つ靴が並んでいた。

「…?お客さん来てるの?」

「ふふっ。まぁ、いつもの部屋に行けば分か

るわよ。」

咲耶原先生は軽く笑った後、いつも使うダン

スホールを指差す。

私は首を傾げ、事態が分からないままいつも

使うダンスホールの扉をゆっくり開けた。

そこには、氷空とスーツを着た二人の男女が

座っていた。

誰…?

スーツ着てるし…?

そして、その扉を開けたと同時に二人の男女

が私の方を鋭い目つきで見た。
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