大空に花束を
「ねぇねぇ、氷空!!すごい反響だよ!?」

私は、嬉しすぎて氷空の服の裾を掴み引っ張

る。

「まさかここまで人気になるとは。」

「何呆気に取られてるの!?まだまだこれか

らでしょう?」

私は、氷空の背中を思いっきり叩いた。

夢ではないと分からせるため、わざと強く叩

くのだ。

「痛い痛い!!…ふっ。」

すると、氷空は突然軽く笑いだした。

「…?痛すぎて笑った…?」

「んなことねーだろ。じゃなくて、……やっ

ぱり放課後になったら話すわ。」

そう言い氷空は、突然話を逸らした。

「えー!?何何!?気になる!」

すると、氷空は私の唇に人差し指を当てた。

「静かにしてないと教えないぞ。」

「……。分かったよ。何なの…、勿体ぶっ

て。」

私は頬を膨らませ、ふてくされた表情で放課

後まで耐え続けた。

一体何の話なんだろう…?
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