シュガーレス
定時で仕事を切り上げ自宅への帰り道の途中にある内科クリニックへ寄った。
ここでも風邪が流行っていることを実感。自分と同じように定時で仕事を切り上げ駆け込んできたと思われる会社帰りのサラリーマンが大勢いた。
「お待たせしました。福田実希子さん」
一時間近く待たされやっと自分の名前が呼ばれる。
診察室へ入ろうとすると入れ違いで出てきた人物が入口で立ち止まり行く手を阻む。こんなところで立ち止まって邪魔だな……そう思いゆっくりと顔を上げた。
目の前に立つ人物と目を合わせて思わず「あ」と小さく呟いた。
私の行く手を阻んでいたのは昼にお気に入りの喫茶店で少しの会話を交わした男性だった。どちらからともなく小さく会釈をし、言葉を交わすことなくすれ違いに私は診察室の中へ。
……不思議な巡り合わせだ。
ここでも風邪が流行っていることを実感。自分と同じように定時で仕事を切り上げ駆け込んできたと思われる会社帰りのサラリーマンが大勢いた。
「お待たせしました。福田実希子さん」
一時間近く待たされやっと自分の名前が呼ばれる。
診察室へ入ろうとすると入れ違いで出てきた人物が入口で立ち止まり行く手を阻む。こんなところで立ち止まって邪魔だな……そう思いゆっくりと顔を上げた。
目の前に立つ人物と目を合わせて思わず「あ」と小さく呟いた。
私の行く手を阻んでいたのは昼にお気に入りの喫茶店で少しの会話を交わした男性だった。どちらからともなく小さく会釈をし、言葉を交わすことなくすれ違いに私は診察室の中へ。
……不思議な巡り合わせだ。