シュガーレス
第4話 巡り合わせ
「そういえば、発注してた生地、今日届くんだったよな」
とある日の午後。
朝から取引先の百貨店やセレクトショップへ打ち合わせに行った帰りに、会社に戻る前にお気に入りの喫茶店に入っていた。
お茶をしていきませんかと誘ったのは私だ。残業続きの日々と、朝一からの外出で少しだけ疲れを感じていたから。
「俺先戻るわ。おまえはそのまま昼休憩入ればいいよ」
コーヒーも半分飲みかけで堤さんは会社へと戻って行った。
仕事熱心で、今回も企画を通そうとひた向きに突き進む姿は私が入社して出会ったころと変わらない。自分に厳しくて妥協を許さない。今でもそこは尊敬に値する。
私たちは課長へのレビューも好感触を得て無事クリアし、残すは部長と事業部長のみとなった。自分はほとんどサポートする側だけど、もしこのままうまくいって自分が携わった企画が商品となり店に並ぶ日が来ると思うと、仕事に対してさほど熱意のなかった自分もさすがにやる気が沸く。
とある日の午後。
朝から取引先の百貨店やセレクトショップへ打ち合わせに行った帰りに、会社に戻る前にお気に入りの喫茶店に入っていた。
お茶をしていきませんかと誘ったのは私だ。残業続きの日々と、朝一からの外出で少しだけ疲れを感じていたから。
「俺先戻るわ。おまえはそのまま昼休憩入ればいいよ」
コーヒーも半分飲みかけで堤さんは会社へと戻って行った。
仕事熱心で、今回も企画を通そうとひた向きに突き進む姿は私が入社して出会ったころと変わらない。自分に厳しくて妥協を許さない。今でもそこは尊敬に値する。
私たちは課長へのレビューも好感触を得て無事クリアし、残すは部長と事業部長のみとなった。自分はほとんどサポートする側だけど、もしこのままうまくいって自分が携わった企画が商品となり店に並ぶ日が来ると思うと、仕事に対してさほど熱意のなかった自分もさすがにやる気が沸く。